BAT CABARET

BAT CABARET

 

Bat Cabaretは、デザイナー・陳小康(Chen Xiaokang)によって2021年に設立された小規模な独立家具ブランドです。実用性を基盤としながらも、単なる機能主義的表現を拒み、粗削りな工業素材と抽象彫刻のような空間構成を組み合わせています。

ここでは、線と比例の精度が前面に押し出される一方で、素材の粗さは細部の磨き込みによって、その感性的な側面を際立たせています。

この「切割アルミシリーズ」は、粗めの工業用アルミ板をメインに使用しています。直線的でシャープな印象ですが、溶接や仕上げの工程であえて少し自然な変化を残しているのが特徴です。冷たい素材の中に、どこか人の手の温度を感じられるデザインになっています。

家具として使いながら、だんだんとご自身の物語が重なっていく——そんな存在になってほしいと考えています。

 

 

素材との関係

「私にとって素材はどちらかといえば従順な道具です。例えばアルミは加工安定性が高いですが、意外性は
主に表面処理や溶接工程に現れます。そこに生じる微細な不確実性こそが、私が好む部分です。通常は工程の約80%をコントロールし、残りは制作過程における自然な変化に委ねています。」

作品と使用者の関係

「素材は創作における無言の言語です。工業の冷たさをもたらす一方で、手仕事の温もりも宿します。家具に存在感と物語性を与えるのです。

単なる鑑賞対象ではなく、使用を通して個人の物語が重なり、静かで親密なパートナーとなることを望んでいます。切割アルミシリーズはまさにその境界性を体現しています。工業の冷硬さと手作業の繊細さのあいだを調和させ、家具と建築、器物と芸術のあいだにあるグレーゾーンを切り開いています。」

 


デザイナー・陳小康とその作品

 

「切割アルミシリーズ」は粗い工業用アルミ板を主要素材とし、デスクの脚は一枚板の切断によって形成されています。正面にはフラットな二次元的印象が現れますが、細部には複雑なほぞ組み構造が隠されています。

ローテーブルは切断と多方向の再構成によって、幾何学とラインが緊張感の中で交差します。露出したほぞ加工と冷たいアルミの質感が交錯し、ブルータリズム建築を想起させる力強さを生み出しています。